たべあるキングの伝えたい思いが詰まった良書『東京トレンドグルメ2015』レビュー

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たべあるき大好き! @georgek5555 です。


先日、JTBパブリッシングから発売された『たべあるキングが選んだ!東京トレンドグルメ2015』を先ほど読了しました。
率直な感想として、こりゃ久々にグルメムックの中で良書だと思ったので、おすすめしたいポイントを含めてご紹介していきます。

食べ歩きのプロが選んだ本当の美味しいお店本

たべあるキング 本 たべあるキングとは、名のあるフードブロガーさんを始めとして、自分自身で食べ歩いてきた、まさに本当に美味しいものを知る食のインフルエンサーたちが、それぞれの得意分野を持ち寄って新たなフードキュレーションを行うスペシャル集団。
結成からちょうど1年になるのですが、実はその結成の瞬間に立ち会わせて頂いたりもしていました。

しかし、まだあれから1年しか経っていないのか…と驚くぐらい、たべあるキングのみなさんは、様々な食の企画を実施してきていまして、満を持しての今回のたべあるキングのプロデュース本の出版となったという感じです。
たべあるキング 東京トレンドグルメ2015 参加しているメンバーのみなさんは、これまでも普段からそれぞれの名前でフード関連本を出しているだけに、いざみなさんが集まっての1冊というのはかなりのハードルの高さだったのではないかと思います。


最近は500円でランチ食べられますよ本などが流行っていて、わりと広告的なグルメムックが席巻しています。
また「新宿本」とか「渋谷本」みたいなエリアを絞った地域特化型のグルメ本が割りと多いです。
その中で、今回のムックは久しぶりに、本当に美味しい店を知っている人たちが、それぞれの得意分野の中で「東京」という一大グルメエリアの中で絞りに絞った”今”食べて欲しいグルメを紹介しているという、なんとも濃い本になっています。


もうグルメ本はいいよ…と気が引けている人は、ぜひ一度立ち読みなどで見てもらうといいのですが、これお世辞抜きでひさしぶりにグルメ系ムックとしては良書だと思います。

ジャンルごとに個人名を出しての本気のおすすめを紹介

本の中では、パンケーキや肉料理、ナポリピッツァといった流行から、焼き鳥やイタリン、フレンチといった定番系までしっかり抑えているのですが、それぞれのジャンルのプロが自身の顔と名前をしっかり出しておすすめしているところがこの本の素晴らしいところ。


ここ最近のこういったグルメムックでは「編集部おすすめ」という、評価軸がよく分からないものでおすすめされる傾向が高かったなというのが個人的な感想。
今回の場合はそれぞれも本を出していたり、テレビに出ていたり著名な方が、自分の名前を担保におすすめしている点においても非常に信頼度が高い。


また、実際に掲載されているお店を見ても”トレンド”というキーワードから、単に古くから知られている定番店にとらわれずに、本気で今おすすめしたいものが掲載されていました。
自分が行ったことがあるお店や、そもそも名前も知らなかったところを含めて、食べ物愛好家の端くれとして見ても、この本の信頼度は高いというのが一番の伝えたいところ。

個人的に嬉しかったのはお土産コーナー

どのページも有益な情報が多かったのですが、中でもお気に入りなのが『お土産』を紹介しているコーナー。
たべあるキングを率いるリーダーが、お土産のプロである”スイーツ番長”ということが起因しているのか、見開き1枚のお土産コーナーが用意されています。
そして、これもまた各人の名前を顔を晒して本気でオススメするものを紹介しています。


ところが、これも見てもらうとわかるのですが、ありがちなお土産コーナーになっていないのです。例えばTシャツなんて感じの食べ物以外の情報まで掲載されていて、本気のわがままがそこに詰まっています。
パーソナリティーが全面に押し出されているというのは、割りとフードブロガーさんを中心に集めたからこその誌面作りになっているんだろうなと思いました。
この辺りも他のグルメムックと違って面白かったポイントです。

冒頭の座談会やテーマごとの紹介コーナーが勉強になる

また、冒頭で主要メンバーによる座談会が行われているのですが、これもグルメのトレンドを追いかけたい人にとってはとても勉強になる濃い内容でした。
「あーそうそう」と思うものから「へぇ」となるものまで、この座談会のページを読むだけでもトレンドが十分に抑えられる印象。
一般的な週刊誌などが「今これがきてる!」っていうのは、その雑誌が流行らせようとしているものが多いという印象を持つひとは決して少なくないと思うのですが、こちらはむしろ冷静に多角的に分析しているので、トレンドを抑えておきたい人にはいいページでした。


また、ジャンルごとの紹介が終わった後には、テーマ毎での紹介があります。
例えば『ニッチ食材グルメ』や『日本初上陸グルメ』『メガ盛りグルメ』や今東京でサラリーマンやOLを中心に熱い『ニュー横丁グルメ』など、トレンドをしっかりと抑えつつ、単に言葉だけでなくしっかりと情報も抑えてくれていて勉強になる内容で、ここも是非読んで欲しいポイントですね。

ただのグルメムックと侮るなかれ。まじでおすすめ

「どうせお前仲の良い人とかいて、お世辞だらけの感想分なんだろ?」なんて思っている人に言っておきたいのが、まじでおすすめってことだけです。
「あーやっぱりこれ載せちゃうよね」っていうのが、むしろあんまり無くて「おーこれ載せたか」っていうのが多かったり「お、ちゃんとここも抑えているのか」っていう逆張りに対しての裏切りもあり、なんというか抜け目がなく良い本だと思いました。


もし不満がでるとすれば2点。
1点目がエリアで絞っていないため、全くもって掲載されているお店が無いエリアが点在すること。
ある程度美味しいお店というのは集中しやすいのは仕方ないので、こればっかりは本気でおすすめだけをピックアップすると仕方のないことなんですが「ああ、こりゃ近場載ってないな」となる人もいるかもしれません。


もう1点は、上記と同じ理由で一般的にありがちな店名やエリアでのindexが無いということ。
店名のindexがないので、後で読み返したい時に若干手間がかかるのと、エリアごとのindexがないのでエリアで絞ることが出来ない。


ただしこの2点においてはどちらとも、この本のコンセプトからしたら仕方のないことというか、敢えてそうしたのかなとも思うんです。
というのも、最近は美味しいお店を探そうとした時、きっと誰かが作ったまとめ記事や、食べログの評価点やランキングだけで選んでいる人が多いと思うんです。
しかし、彼らはお店探しの際の参考にはするものの、本当にいろんなお店をネットの情報だけでなく実際に食べ歩いて美味しい店に辿り着いた人たち。
僕もそうなのですが、食べ歩きってきっと長い人生のグルメの旅路みたいなことこそが醍醐味だと思うんです。
「焼き肉で食べログで3.3以上で場所はどこどこで」なんて探し方でなく「この焼き肉を食べてほしいから1時間かけてもいって」という、まるで友人に話しかけるような、本来の口コミをカタチにしたかったのかなと。


この本は、パラパラと読むよりも、じっくりと読み物として読むと、トレンドも抑えられ、グルメの勉強もでき、そして・・・おなかが空きます。


きっと食べ歩きが楽しくなる、そんな良書だと思います。ぜひお手にとる機会がありましたら立ち読みでもなんでもしてください。そしてもし買ったら何度も読んで欲しいグルメムックです。
さて、ご飯でも食べにいこう。


以上、JTBパブリッシング前から @georgek5555 がお送りしました。
一旦、スタジオにお返しいたします。

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