どうも、Naverまとめで『色々やっててよくわからない人』として紹介された @georgek5555 です。
さて、今日はいわゆる『情弱』に関してのお話。
自分の世界からしか見えない情弱
おかげさまで本当に色々なジャンルの方とお付き合いさせてもらっていますが、ネットの世界のドアを開いてみるとよく飛び交う『情弱』という言葉にたまに疑問を感じることがあります。
僕は世間的に見ると『やや情強』くらいの位置づけで、多分まあちょっと物知りだよねとか、ちょっと情報速いよねというくらい。
そんな僕が情弱についてうんぬん語るのもどうかとは言われそうですが、例えば僕の周りでいうと未だにパソコンのキーボードすらまともに触れないまま仕事をしている人がいます。
以前なら結構見かけた人差し指で1つずつ文字を探してキーボード入力をする人。
検索の仕方もよく分からないレベルの人だったりすると、『ググれ』って言いたくなるくらい、本当にちょっと調べれば分かることをいちいち電話で僕に聞いてきたりすることがあります。
例えば食べログぐらい見れば多少はお店の情報だって分かるかなとは思うのですが、お店の予約を取るために電話番号を調べるのすら104の代わりに電話してくる人すらいます。
以前はそういう人からの問合せにはむしろ「自分で調べましょうよ」って言ってたりしたのですが、最近は逆に普通に答えたりしています。
そう、逆に応えるようになりました。
時代の流れがIT弱者を置いていく
なぜ逆にそういった問合せに応えているかというと、以前なら自分でタウンページで調べてくださいよとか、誰かに聞いたら番号知っているんじゃないですか?なんてことがありましたが、最近はむしろそれが無くなってしまったから。
事実、そういった質問をする人も以前は逆にあまりそんなことでいちいち電話してきたりしていませんでした。
情報がそこいらに溢れていたから。
ところが、最近はITを使いこなせないと全く分からなくなってしまった。
彼らがそういったテクノロジーを拒否して使ってこなかったツケという人もいますが、そうはいってもそんなの個人の勝手。
しかし実際世間はそういった人に冷たい。
以前なら電話番号は自宅の電話帳なんかに書いてあったりしたものが、最近はヘタすると電話番号すら知らない相手とやりとりをすることも珍しくない時代。
恐らく10代の人達なんて手書きのメモで連絡先交換なんてほぼしないんじゃないでしょうか。
そうして取り残された人達は世間的に『情弱な人』だと烙印を押させることになります。
情弱って何?本当にそう?
確かに彼らはITに関していうならば文字通り弱いでしょう。
情報技術に疎い=情弱ということであるなら確かに彼らはそうだと思います。
ただ、僕が思うのはスマホやPCやタブレットなどを使いこなし、毎日半分以上の時間をネットの世界に身を預けているからといって情強であるわけではないと思っています。
普段からネットをやっている人と話していてもたまに『情報感度』の違いを感じることがあります。
「これ、ちょっとおもしろそうなんですよ」
と紹介をした時に、その人の反応でその人が感度が高いタイプかそうじゃないかをすごく感じます。
感度の低い人は「へえ」とか「ふーん」くらいです。
ところが感度の高い人は「ん?」とか「おー!」といったように一度必ず感嘆が頭なのなかに発生しています。
そこから自分にとって必要かどうかの取捨選択をそれぞれしていると思いますが、感度の高い人は基本的に捨てない。
それを面白がって伝えたり、調べたりはそれこそ選択しますが、自分に必要のない情報だと思っても、何か知り得ない情報が来た時には基本的にカラダがビクビク反応しています。
そう、感じやすい。
さらにすぐにイッちゃうくらいの感度の高い人は一度聞いた情報でも、新しい何かがあるかもしれないと何度もカラダに摂取します。
そういった人と交流をしているととっても楽しいし、人生が豊かになります。
ただ、これっていわゆるITに疎いからかどうかは全く関係ないと思っています。
それぞれの世界に転がる情報伝達の違い
ネットは確かに情報の坩堝です。
ただ、ネットを普段まったくやらない人が果たして情報に疎いかどうかというとそうではない。
確かに今のこの時代でネットをやらないということは、少なからずともその領域への感度は低いのは事実だけど、ある特定の領域への感度は非常に高かったりする。
そういった人の情報というのはむしろネットではあまり手にはいらなかったりもします。
例えば先日とある飲食店のオーナーとお話をさせてもらうことがあった時、その方はネットは全くやらない・・・いや、正確には出来ない人。
ただ、その人の情報感度は非常に高く、また彼の元にはその情報を教えてくれる人物がいっぱいいる。
そして彼には情報が集まってくるので、さらにその情報を求めて人がやってくる。
ネットにはあまり転がっていないようなアナーキーなアングラな情報は彼ならではの情報だ。
なので彼と話をしているととても新鮮な発見や、おもしろい知識を得れたりする。
情報感度で変わる景色
僕が思うほんとうの意味での情弱は、ただ技術に踊らされてまるで情報の波を泳ぎこなしていると勘違いしている人だ。
情報の波は想像以上に高いし、その海原は予想だにしないほど大きい。
その中で本当の意味で情報を使いこなすためには、今どんな波が来ているのかを五感をフルに使って感じることの出来る感度の高さが必要なんだと思います。
感度の高さによって知識を蓄え、使いこなし、そして新たな波を乗りこなすことが出来るサーファーになれるのでしょう。
僕はそういった意味ではまだまだ感度が低いと思うし、ちょっとイクのが遅い。
これからの時代を生き抜いていくために、もっと感度をあげるためにしばらくは激しいオナニーは禁止しようかと思います。