日本語大好き! @georgek5555 です。
めでたい祝いの席などで出てくる『鯛のおかしら付き』
大人の方なら当然言葉自体は知っていますよね?でもちゃんと感じで書けますか?
鯛の『御頭』じゃありませんよ
先日とある知人と話していて、ふとこの話題になったのですが、その方との会話はこんな感じ。
知人「鯛のおかしら付きっていうじゃん」
– 結婚式とかで出るやつ?
知人「そうそう。あれなんで頭だけにそんなに価値があるの?」
– 頭だけに価値??
知人「だって頭だけに”御”ってつけるじゃん。鯛がめでたいなら、むしろ“御鯛の頭付き”でいいじゃん」
ということで、すでにちゃんと漢字が書ける人からしたら失笑な話でしょうが、実はこれ結構知らない人いたりするようです。
ご存知の方からしたら当たり前すぎますが、『鯛のおかしら付き』は、
鯛の尾頭付き
って書きます。”頭”から”尻尾”まで全部ついてるという意味ですね。つまり丸焼きってことです。
頭から尻尾まで付いていることがありがたい
なぜ『尾頭付き』が祝いの席などで食べられるかというと、
頭から尻尾まで付いている=「初めから終わりまで全うする」なんていう意味があったりします。
つまり、切り身になっていないということで、未来永劫続くようにというような意味なので、結婚式などの晴れの席で出されるということなんです。
ちなみに卓上に出す場合は『頭を左』『尻尾を右』に出すルールになっています。
これは日本の作法では左が上位なので、頭は左ということ。
ちなみにこういった場合”鯛”がチョイスされる理由は『めでたい』という語呂合わせと、真鯛などは他の魚とくらべて長寿である理由などから。
縄文人もすでに食べていたと言われるほど古くから日本人には馴染みのある鯛は、七福神の恵比寿様も小脇に抱えているので、もはや理由がどうこうって感じもしませんが、そういうことらしいです。
正しい日本語を覚えておくと恥をかきませんね
話は戻りまして『尾頭付き』ですが、棟梁のことを『お頭』なんて言ったりするのもあって、いちいち漢字で書かない人からしたら、まさか『尾頭』だと思っていなかったなんて人も多いでしょう。
ましてや、『尻尾』は付いているのが普通ですからね。
正しい日本語を知っていると、ふとした会話で恥をかかないものですので、知っていて損はありません。
ちょっとした豆知識情報でした。
以上、日本意外と知らないことだらけ協会の前から @georgek5555 がお届けいたしました。
一旦スタジオにお返しいたします。