筆者の個人ブログの方で以前エントリーした
目次
SHOBI × VOCALOID 「ボーカロイドとは何か?」に行ってきました!
の時にも紹介されていて、先日10/19に発売になったばかりの
VOCALOIS用のプラグイン『ぼかりす』こと『VOCALOID3 Job Plugin VocaListener』の
発売記念公開生放送の取材に行ってきました。
会場の2.5Dにも移転してから初めていったので楽しみにしながら会場イン。
今回は許可された取材の人だけってことで、会場もコンパクトな仕様になってました。
で、時間になったら出演の人達が集合、USTREAMとニコ生で同時放送ということでほぼ定刻でスタート。
進行は”よっぴー”ことニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。
放送開始直後にニコ生だけ音声はいくけど映像がいかないというトラブルに見舞われたんですが、
さすがその辺はラジオの人間の吉田さん。軽快なトークで場が一気に和みました。
VOCALOIDに関わる主要な方が来られていたのですが、この日特に目立っていたのがやはり
VOCALOIDの父ことVOCALOIDプロジェクトリーダーの剣持秀紀さん。
ジャージ姿という、これまた大胆な仕様w
Twitterで事前につぶやいていたので、分かってはいたのですが、
そんな中をジャージを着て歩く私。今日はジャージ。
— 剣持秀紀 (@kenmochi) October 21, 2012
まさかこんなにリアルジャージとはw
出演者などの紹介が終わって、早速ぼかりすの基礎の開発をした独立行政法人産業技術総合研究所(長いw)の後藤さんと中野さんが壇上に上がってぼかりすの説明を開始。
ちなみに、略す時はカタカナではなく平仮名だそうで、
発音も平たく「ぼかりす」…うーん敢えていうなら動物のリスの新種だと思って発音して欲しいとのことです。
会場の2.5Dはニコファーレの様な仕様で、壁がスクリーンになっていました。
早速デモンストレーションが行われて、出演者やプレス陣も感嘆の声があがってました。
ちなみに、下記の開発途中の段階の試験動画の最初の声。
これは先程の産総研の中野さんが元々しゃべった声をぼかりすで解析したものだとのことw
質問では『ぼかりす』で、トークロイド作品のように、
しゃべらせることは出来るのか?というのが上がったのですが、
あくまでも歌うことに特化した技術なので、決して向いているわけではなく、
やはり違和感がでる可能性の方が高いとのこと。
確かに歌としゃべりは微妙に音の持って生き方が違いますもんね。
ゲストに来ていたボカロPのDECO*27さんは終止感動しきりで、
株式会社インターネットの村上社長とずっと興奮気味にトークしていたのが印象的でした。
それにしても産総研のお二人は、とても感慨深い表情をされていて、
なんだか生でプロジェクトXを見ているようでした。
その後はボカロの叔父こと大島治さんが登場。
PCにはVOCALOIDのステッカーがでかでかと。YAMAHAのロゴすらなくボカロだけっていうのは魂感じますね。
で、実際にこの場でぼかりすを使ってみましょうとのことで、
紅一点!ゲストに来ていた中野腐女子シスターズのきゃんちこと喜屋武ちあきさんの歌をその場で録ることに。
突然歌い出したのは「桃太郎」w
ぼかりす用の歌を録るときは出来るだけ環境音が入らないようにしてもらった方がいいとのこと。
で、実際にこの日は場所も場所なので、歌ったのですがあくまでも小芝居ということで、
事前に録ったボーカルで、その場でぼかりすによってデータ入力されたボカロデータを走らせました。
これのすごいのは、1オクターブ下げて録音したものをオクターブなどを変えても
いちいちデータを作り直す必要がなく、それようにぼかりすでデータ処理するとのこと。
これはいい!単にオクターブ上げたって感じにならないんですね。
実際に会場では同じ元録音から作られたものでハモらせていたましたが、バッチリでした!
録音された音声は元々用意されたものだったのですが、
実際の処理は会場でその場でやってまして、すごく早くすぐにできていました。
あのスピードで出来るというのは驚きでした。
そして一番驚いたのは、その音声を録ったのがiPhoneのボイスレコーダーってこと。
きゃんちさんも言ってましたが、つまりはボーカル用のマイクなんて無くても、
DAWとぼかりすとボカロがあれば、自分が歌ったようにボーカル曲も出来ちゃうってことですね。
ぼかりすスゲー!!
その後はYAMAHAの木村さんによるYAMAHAが開発したボカロ用ライブラリのVY2V3の説明。
今回何が一番すごいってファルセットがフルに対応になったこと。
これは確かに聴いていてすごかった。よりリアルになってましたね。
価格もこれで9,800円っていうのは驚きでした。
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説明の途中で、ブレス(息継ぎ)をボカロPは実際に自分たちの声で録ってリアルさを出しているとの裏ワザ説明が会った時に、きゃんちさんが声優さんがキスの音を…という話をしていて自分で恥ずかしそうにしていたのが印象的でした。
その後はEXIT TUNESから初めて発売されるボカロライブラリMAYUの説明が。
キャラ設定画15歳中学生のヤンデレっていうのがかなり危険ww
EXIT TUNEさんがめちゃくちゃ興奮気味に説明されていましたw
注目すべきは音声データの使用に関しては個人、同人での使用においては使用許諾をとらなくてもいいというところ。
その後は株式会社インターネットの村上昇社長の登場。
いつみてもいかつい…
この日はSinger Song Writer10がVOCALOIDとReWire接続が可能というお話を。
VOCALOID3になって標準接続できなくなったのを対応させたということで、
さすがボカロ音源も作っている会社ならでは。
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そして、最後駆け足になって、各出演者さんにこの日の感想を聞いてたのですが、
ボカロの父こと剣持さんが突然、演台のところに行きたいとw
放送を観てもらうと分かるのですが、放送ではすごく暗く映って、なんだかダークサイドに落ちたようだと話題にw
写真だとわかりづらいので、少し加工してみました。
ダースベイダーですね。
とかなんとかいってたらあっといまに終了。
最後はぼかりす公式デモソングのを『ロック屋さんのぐだぐだ毎日』流しながらお別れ。
みなさんステキな笑顔。
この後、プレス用に写真撮影があったのですが、
「ヤンデレ」でお願いします!っていうムチャぶりにもみなさん答えてくれましたw
いやいやw特に父と叔父のノリが良すぎるっすw
やっぱりこういう遊びが分かる大人の人達ってステキですよね。
いやあ、素敵な笑顔っす。
というわけで、久しぶりに長文になりました。
最後に個人的にボカロPさんから聞いてきた質問をいくつか直接聞いてきました。
大島さんに聞いた中で、「CDから抜き出したボーカルを使ってぼかりすに入れたら、そうなるのか?」
という質問に対して、「理論上はそう。」との回答をもらったのですが、
それでは本末転倒になるということと、実際ボカロに歌わせるために録るボーカルデータと、
自分が歌うことを意識したボーカルでは、歌い方が変わるとのことで、
綺麗にボーカルだけを抜き取れば事実上可能だが、やはりどうしても違和感が生じるのではないか?とのこと。
これも、これから色んな人が実験するでしょうから、どんなものが出てくるか楽しみですね。
それにしても長丁場みなさんお疲れ様でした。
当日の様子はUSTでは後日アーカイブが出るとのこと。
ニコニコはタイムシフトで見れますので、よければどうぞ。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv111256722
おおと、一番肝心のぼかりすの購入方法は現在はYAMAHAのボーカロイドストアでのダウンロード販売のみです。
価格は¥19,800。
それにしても、本当になんというかどんどん手軽に音楽制作が出来るようになってきて、
これって本当に素晴らしいし、面白いですよね。
ぼかりすは、ボカロの可能性を更に広げる面白いツールだと思います。
これから、さらにぼかりすを使った楽曲が発表されていくと思うのですが、楽しみですね。
出演者のみなさん、そして開発のみなさんお疲れ様でした!!!
公式解説ページ|VOCALOID™3 Job Plugin VocaListener™
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